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100年後の進化
1896年。国産初のコーデュロイが織られたのは、静岡県西部の遠州地方でした。
それから100年以上。
コーデュロイは新たなステージへとジャンプアップしました。
ドット、チェック、ミルキーウェイ、コーヒービーンズ…。
定番の畝(うね)ストライプとはまったく異なる、これまでにない幾何学的なデザインを世界で初めて実現しました。
進化系コーデュロイ「BECCO」(ベコ)。
いま、国産コーデュロイ発祥の地・遠州が生んだまったく新しいテキスタイルとして、
国内外のファッション業界から注目されています。

遠州では昔から、別珍・コーデュロイを「ベコ」と呼んできました。
遠州のコーデュロイをもう1度、世界に。そして、100年にわたって磨かれた技術を次世代に。
「BECCO」は、そんな思いを込めて名付けられました。

新卒デザイナーが起こすイノベーション 新卒デザイナーが起こすイノベーション

新卒デザイナーが起こすイノベーション
静岡県西部では、1973年のピーク時には1,620の機屋がありました。
しかし、1985年のプラザ合意で業界を取り巻く環境が一変。海外製品との価格競争が激しくなり、産地は衰退しました。2016年には88社が残るのみとなっています。
あと、10年…。専業者の平均年齢65歳から計算すると、産地の寿命はあと10年かもしれない。培われた技術が、失われるかもしれない。そんな危機感が、2014年に「BECCO」プロジェクトをスタートさせるきっかけになりました。
プロジェクトに参加したのは、美大卒で福田織物に入社したばかりのデザイナー達。長い経験で研ぎ澄まされた職人の技と、感受性豊かな若手のエネルギーの出会い。
織機の改造から後加工の改良まで一貫して取り組み、まったく新しいデザインを可能にしました。